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神無剣《ディエティースレイヤー》が降臨する。
それは神をも屠る剣。
それは苛烈な英雄の証。
「私だって生き残りたい」
巨大な翼のある黒髪の少女が、上空で身の丈以上の大剣を振りかざす。
これまでキミたちは何度も見たことがあるかもしれない。少女の翼の色の、あの夜闇を。
彼女がデクスの戦闘員――オルタダストと呼ばれるものであると気付くのは容易であろう。
振り下ろされた大剣の光は、無差別に地上を灼きはらった。一瞬で灰と化して、再び立ち上がり、或いはそのまま風に散らされているのは、キミたちのようなオーヴァード。キミたちの隣人ともいえる他のリザーブドたちだ。中途半端な攻撃の数々は、無意味にも思えるほど巨大な剣に為す術もなく弾かれ、跳ね返され、あえなく風に消え地に落ちる。圧倒的な力の前に次々と灰が舞い、空気が埃っぽくなる。このまま彼女を放置すれば、キミたちにも、「塔」に接続された世界に住む人々にも未来はないだろう。
――だが、彼女も「個」で「孤」である以上、完璧で無敵というわけではない。
さて。
キミたちは上空のオルタダストに向かって攻撃を仕掛けて討伐を図ってもいい。
オルタダストに攻撃を加える前線のリザーブドに支援を送ってもいい。
確実にジャームと化しているであろう、夜色の翼の破壊王と戦うことの危険を悟って、安全を確保するために距離をとってもいい。
「『私』、は」
様々な轟音の最中、悲鳴のように響く声は、キミたちの耳に届くかどうか。
「選ばれた貴方たちを、許さない!!」
神無剣《ディエティースレイヤー》が降臨する。
それは神をも屠る剣。
それは苛烈な英雄の証。
「私だって生き残りたい」
巨大な翼のある黒髪の少女が、上空で身の丈以上の大剣を振りかざす。
これまでキミたちは何度も見たことがあるかもしれない。少女の翼の色の、あの夜闇を。
彼女がデクスの戦闘員――オルタダストと呼ばれるものであると気付くのは容易であろう。
振り下ろされた大剣の光は、無差別に地上を灼きはらった。一瞬で灰と化して、再び立ち上がり、或いはそのまま風に散らされているのは、キミたちのようなオーヴァード。キミたちの隣人ともいえる他のリザーブドたちだ。中途半端な攻撃の数々は、無意味にも思えるほど巨大な剣に為す術もなく弾かれ、跳ね返され、あえなく風に消え地に落ちる。圧倒的な力の前に次々と灰が舞い、空気が埃っぽくなる。このまま彼女を放置すれば、キミたちにも、「塔」に接続された世界に住む人々にも未来はないだろう。
――だが、彼女も「個」で「孤」である以上、完璧で無敵というわけではない。
さて。
キミたちは上空のオルタダストに向かって攻撃を仕掛けて討伐を図ってもいい。
オルタダストに攻撃を加える前線のリザーブドに支援を送ってもいい。
確実にジャームと化しているであろう、夜色の翼の破壊王と戦うことの危険を悟って、安全を確保するために距離をとってもいい。
「『私』、は」
様々な轟音の最中、悲鳴のように響く声は、キミたちの耳に届くかどうか。
「選ばれた貴方たちを、許さない!!」
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